川崎大師に厄払いに行ってきた

2016-11-20 (日)
- 或る日常の風景

今年3月に卒業していった生徒たちは、色々事件はあったけど振り返ってみれば楽をさせてもらっていたなと思う。

今年4月に入学してきた生徒たちは宇宙人のようだ。理解不能。
一部の連中が好き勝手し放題。タバコ、深夜徘徊、万引き、火遊び、無免許運転、不法侵入に窃盗……もう犯罪者だらけ。

そしてここ2週間ちょっとの間に2人の生徒から蹴られ殴られ……病院に行って診断書を取るハメに。教育の限界なのか。
しかも自分はその場に居合わせただけの完全とばっちり状態。
診断書上では"打撲"なのだが、それ以上に精神的に参ってしまった。

きっと厄が憑りついているに違いない。
物理を志した人間からは非科学的だと言われるかもしれないが、神でも仏でも縋って厄払いをしようと本気で考えた。

厄除けと言えば川崎大師。
というわけで人生で初めて厄払いに行ってきた。

厄除けと言えば川崎大師

川崎大師は京急川崎駅から大師線と言われる同じ京急とは思えないぐらいヤル気が感じられない路線に乗り換える。

川崎大師 fig.京急大師線 川崎大師駅に到着

川崎大師といえば初詣参拝者 全国第3位(2016年 307万人)の有名寺院。正式には 川崎大師平間寺と言い、弘法大師を祀っている。
駅前は特に何もなく商店街と仲見世通りへの玄関口になっているのみである。

川崎大師 fig.とりあえず駅前の観光案内センターに寄ってみた

この観光案内センター。中に入ってみるとビックリするぐらい何もない。
だだっ広い机にパンフレットが2種類と記念スタンプが置いてあるだけ。そこに常駐のおばちゃんが座っている。さぞかし暇だろう。

川崎大師 fig.表参道商店街の入口
川崎大師 fig.表参道商店街は閑散としていたが、正月は激混みなのだろう

11月は七五三参りの月のようで、着物や一張羅を着飾った子どもと親子連れとたくさんすれ違った。
そんな幸せそうな親子連れと、厄除けしか頭にない辛気臭い自分との対比に哀愁を感じてしまい、ますます惨めな思いになった。

表参道商店街を右折すると、景色は一気に赤色に染まり活気づく。
人通りもぐっと増え、客を呼び込もうとする声や、まな板の上でリズム良く包丁を刻む音が聞こえてきた。

川崎大師 fig.商店街と仲見世通りの活気の違いに驚かされる
川崎大師 fig.なぜか だるまと飴を売っている店が多かった
川崎大師 fig.川崎大師の大山門

思わず写真に撮ってしまったが、あとでパンフレットを見てみれば大山門は昭和52年(1977年)の落慶とか。別に文化財的に価値があるわけではない。

川崎大師 fig.大本堂は昭和39(1964)年落慶

はじめての厄除け

大山門をくぐってすぐ右側に御護摩受付所があるので、そこで申込用紙に住所、氏名、年齢、電話番号と願意を記入。
願意はもちろん「災厄消除」だ。

川崎大師 fig.護摩の申込用紙
川崎大師 fig.護摩のコース

ちなみにコースは5,000円~30,000円。別に値段によってご利益が違うわけでもなさそうだが……。
ネタ的には一番最高級の30,000円だろ!と突っ込まれそうだが、ここで例の貧乏根性が働いてしまい、ひよって5,000円にしてしまった。
護摩6回やった方が効果があるかも……などと考えてしまった。

申し込みのときに案の定「前厄とか本厄ですか?」と聞かれた。厄年でもないのに、この厄に取り付かれている感。ため息しか出てこない。

護摩まで40分ぐらい時間があったので境内を回ってみた。

川崎大師 fig.八角五重塔
川崎大師 fig.「解き放て!」と言わんばかりの謎の像。
川崎大師 fig.大山門近くにあった電話ボックス金魚……芸術か虐待か。

他にもいろいろあったのだがカメラを向けるのも面倒臭くなってやめてしまった。

お護摩のご修行

護摩開始の15分ぐらい前に脇から本堂に入る。
広い畳敷きのところで座って待っているように言われた。15時からの護摩では自分を含めて20名ぐらいいたようだった。

最低1人5,000円か…。思わず計算してしまうところが煩悩にまみれている。

川崎大師 fig.本尊は金ぴか

ネタではなく真剣に厄払いをお願いしにきているのだ。
写真をバシバシ撮るのはありえないと考え、以降の写真はありません。

護摩開始10分前に若い僧侶が現れ法話が始まった。

平間寺が弘法大師を祀っていること。弘法大師は835年に入定し、1200年経った今も高野山の奥の院で厳しい修行を行っている。
1200年間で奥の院で弘法大師にあった人間は2人だけ。入定してから約100年後、天皇から「大師」の称号を与えられたことを伝えるため、 奥の院に入った観賢(かんげん)とその弟子。しかし観賢が奥の院に入ったときには辺りは濃い霧が立ち込め、弘法大師に会えない。
観賢は悔しさを滲ませる。「私はこれまで懸命に修行に励んできた。しかしお会いできないことは、まだ私に修行が足りないとおっしゃるのか」と。
その途端に霧が晴れ、弘法大師は姿を表す。
入定して約100年。その髪は伸び、衣はボロボロになっていた。観賢は弘法大師の髪を切り、天皇から下賜された衣を着させたという。
しかし一緒に入った観賢の弟子には弘法大師の姿は見えない。観賢はこの若い僧はまだ修行が足りないから大師の姿が見えないのだと思い、 弟子の手を取り、大師の膝に触らせる。すると弟子は大師の温かさを感じ触った手からは香ばしい香りがした……。
これから護摩を焚いてみなさんと一緒に修行を行うが、大師と少しでも絆が結ばれて願意が叶うよう、大師の宝号である「南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)」を一緒に唱えましょう。

……というもの。

時間になると奥から僧侶が10人ほど現れる。法衣の色によって地位が違うようだ。
お経(?)が唱えられ、太鼓が叩かれ護摩が始まる。合掌しながら「南無大師遍照金剛」を5回ほど僧侶に合わせて唱える。
僧侶が叩く大太鼓の音が凄まじい。本堂の中に響き渡り、腹にずんずん響く。

ちなみに護摩コースの値段の違いは座る場所がちがう。
一番安い5,000円コースは一番遠い畳敷きのところ。20,000円以上だと名前を掲示された上に壇上に上げてもらえて僧侶のすぐそばで修行に参加できるようだ。
自分が参加した護摩修行では20,000円コース(大護摩)が1家族だけいた。

一緒に「南無大師遍照金剛」を唱えるのは最初だけで、あとは僧侶の修行を聞く。特にすることもないが、ひたすら目を瞑って願意を唱えた。
生徒に暴力を振るわれないように。
学校から生活指導の厄が払われますように。
健康に職務が遂行できますように。
もう必死だ。

この間、ひたすら正座。
ここ十年ぐらい長時間正座をしたことがなかったので、かなりつらい。
修行の途中で僧侶の案内でご本尊の近くまで行くことができる。その間、導師は護摩を焚き、お護摩札を炎で清めていた。
これは効果がありそうだ。

荘厳な雰囲気の中でお経が終わると、炎で清めたお護摩札の名前を一人一人呼ばれて渡された。
これで護摩修行は終了。法話から含めると約40分間。

本堂を後にして、呆然としながら境内をふらふらと歩き回った。

川崎大師 fig.頂いたお護摩札(左側)

明日から毎日これを拝んで厄除けだ。

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