素人でもできるHHKB(Lite)の清掃

2020-05-06 (水)
- 素人思考

君はHHKBを知っているか?

最近はパソコンと言えばノートパソコンが主流なので、キーボードなんてノートPCについているものを「使いづらいなぁ…」などと文句を言いながら、 使っている人がほとんどだと思います。

ノートPCが主流になる前は、デスクトップPCと呼ばれるタワーのような巨大本体が鎮座したPCが一般的だったのですが、その時にはキーボードは 自分で選んで買う部品でした。
文字を打ち込むキーボードという代物は、それこそ様々な工夫を凝らした商品が発売されていて、PCショップを巡るときにキーボードを眺めるだけでも 楽しいものでした。

そんな百花繚乱なキーボード業界の中にHHKB(Happy Hacking Keyboard)という商品がありました。
指が届く範囲に必要最低限の個数しか配置されていないキー。徹底的にこだわった打鍵感。そして強気の価格(笑)

アメリカ西部のカウボーイたちは、馬が死ぬと馬はそこに残していくが、どんなに砂漠を歩こうとも、鞍は自分で担いで往く。

馬は消耗品であり、鞍は自分の体に馴染んだインタフェースだからだ。

いまやパソコンは消耗品であり、キーボードは大切な、生涯使えるインタフェースであることを忘れてはいけない。

東京大学名誉教授 和田英一

HHKB Webサイトより

まさにその通りだ!

ある雑誌には「このキーボードはじゃじゃ馬で使いこなすのは難しい。だが、一度使いこなせばフェラーリのような乗り心地」と書いてあったような 記憶がある。

そんな最高級キーボード。お値段は当時25,000円。

一流のシステムエンジニアを目指すのだったら、キーボードにはこだわらなければならない!(←洗脳)
だが、さすがに25,000円という価格に恐れおののいた。だがそんなHHKBにも廉価版のHHKB Lite(*)があることを知り一念発起して購入。(お値段7,800円)

(*)ちなみにHHKB Liteはとうの昔に生産中止(2001年3月)となっていて、今さら持っている人もほとんどいないと思われます。

……あれから20年。
カウボーイの鞍の例に違わず、今でも現役として活躍中。しかし、さすがに汚れてきました。

今年の1月中旬から始まったコロナコロナの大騒ぎ。仕事は在宅勤務になり外出は自粛。今までの過労死寸前生活が嘘のよう。
突然時間が出来たので、今がチャンスとばかりに15年来の垢を落とすことにしました。
インターネットで調べてみたら、HHKB Liteの分解清掃も自分で出来そうだったので、試しにやってみました。

工程その1:キーボードの写真を撮る

いくら必要最低限のキートップ数(60個)しかないとは言え、配置なんて全く覚えていない。
写真を撮っておいてキートップをはめるときの参考にします。

HHKB Liteの清掃 fig.HHKB(Happy Hacking Keyboard Lite)のキー配置
HHKB Liteの清掃 fig.20年の垢は酷い…

工程その2:キートップをはずす

キーボードからキートップを外す。キートップ引き抜き工具なる 便利なものが売っているようですが、そんな便利なものはなかったので先の尖ったピンセットとゼムクリップで外しました(*)。

(*)キートップの下に少し傷がついてしまったので、あまりお勧めしません。

ゼムクリップをキートップの隙間に差し込んで、尖ったピンセットでてこの原理で力を加えると外れました。

HHKB Liteの清掃 fig.キートップがはまっていた部分
HHKB Liteの清掃 fig.キートップの裏(差し込み)側
HHKB Liteの清掃 fig.Shift、Return、Spaceキーには補助金具がありました

と、いうか滅茶苦茶汚いのだが……。
キートップの裏側にあるツメが割れないように、丁寧に外していきます。無心で作業すると20分ぐらいで全部外れました。

ギャーーーーーーーーーーーーーー!!

20年間で1度も掃除をしなかった訳ではありません。エアダスターで埃を飛ばしながらメンテはしてきたつもりですが……。

HHKB Liteの清掃 fig.こ・れ・は・や・ば・い(お見せできません)

あまりの汚さに戦慄です。
今回キーボードを分解するにあたって、いくつかのwebサイトを参考にしましたが、どれもちょっと汚れたぐらいで「この汚れは酷い」とか自慢気に 書かれていましたが、本当の汚れとはこういうのを言うのだ(←開き直り)

HHKB Liteの清掃 fig.ここまでくるともうビョーキ。(お見せできません)

よくこれで壊れなかったなとHHKBの堅牢さに驚くとともに、やっぱり掃除はマメにやったほうがいいです。(←深く反省)

工程その3:キーボードを洗う

外したキートップはとりあえず漂白剤の中にぶち込みました。(刻印が漂白剤で消えないかどうか事前に確認してください)
1時間程つけた後、激落ちくんで表面の汚れを取り、水洗いしました。

台の部分はほこりを掃除機で吸い取り、中性洗剤を綿棒につけてひたすらこすりました。
20年ぶんの垢をこれでもかとそぎ落とします。

HHKB Liteの清掃 fig.見違える驚きの白さに!
キーボードって、こんなに白かったのか
HHKB Liteの清掃 fig.あまりの綺麗さに涙が止まりません

工程その4:乾かす!

水分大敵です。
徹底的に乾かしますが、キートップの裏側に水が溜まっているので、なかなか乾きません。

HHKB Liteの清掃 fig.隙間に水が溜まって乾かない…

1日半自然乾燥させて、表面上は乾いたように見えても隙間に水分が入っていましたので、最後はエアダスターで水分を吹き飛ばしました。

工程その5:キートップをもとに戻す

乾いたキートップを上から押しこむと、パチッとはまります。
順番は別にどうでも良いと思いますが、補助金具がついている「Shift」「Return」「Space」キーから元に戻しました。この3つのキーはちょっと面倒臭い。

HHKB Liteの清掃 fig.最初の写真を見ながら元に戻す

間違えないようにキーを戻します。

そして復活!

あまりの蘇り方に感動……!

HHKB Liteの清掃 fig.(左)清掃前(右)清掃後

しつこいようですが、サイコーです。
そう言えば買ったばかりは、こんなに美しく、きっと仕事もやる気に満ち溢れていたのだなぁ…(遠い目)

これならあと10年は持ちそうです。
マイキーボードを使っている方は、一度分解清掃してみてはいかがですか?

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