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下田のピザ

2008-10-05 (日)
- 旅歩き/東海地区

大室山アーチェリー対決の後時間があったのでさらに南下して下田にも足を伸ばしました。
これは下田で謎の宇宙生物と遭遇し、恋愛絵馬にむかついた旅の記録です。

下田と言えばペリー来航で一躍有名になった港町……だが、逆に言えば観光地としてはそれしか押しがないような気がしてならない。

幕末に思いを馳せて

やはりメインは寝姿山。ペリー来航に仰天した江戸幕府は、黒船対策として寝姿山に黒船監視所と砲台を設置した……。そんな幕末風情あふれる寝姿山へはロープウェイで上がって見学できる。

寝姿山(下田ロープウェイ) map.寝姿山から下田湾の景色は最高

運賃1,200円ナリ(往復)

……高けぇ!
あまりの値段設定にすぐさま回れ右して帰ろうかと思った。京王線なら1,200円で新宿から八王子まで往復してもお釣りがくるというのに!しかし「せっかく来たのだから……」K松氏の後押しもあって結局切符を購入した。

夕方16時頃だったにも関わらず、そこそこの観光客がロープウェイに乗っていた。我々の他は老夫婦やカップルなど。総勢10名ぐらい。そして我々の前に若い女性が。
こっちは男2人。向かいの席には若い女性。

このような状況を与えてくれたのは、長年日照り続きどころか凶作状態な私に神が与えてくださったチャンス。私の頭の中ではすでに出会いから教会の鐘が鳴り響くまでの人生シミュレーションが一瞬のうちに完成していた。

……人類が滅亡しないわけだ。

それはさておき。
実は女性2人組だったのだが、もう一人はアウト・オブ・眼中。ノーサンキュー。いいえ、結構です……言葉を尽くしてなお余りあるのだが、避けようとしてもどうにも視界に入ってくる。いや、むしろ視界の8割をソレが占めていた。

目の前には女ジャバ・ザ・ハット(※1)がいた。もはや宇宙怪獣レベル。

(※1)ジャバ・ザ・ハット……スターウォーズに出てくる例のアレ

昔学校では10回ゲーム(←正式な名称は知らない)が流行った。「ピザって10回言ってみて」と相手に"ピザ"と10回言わせる。言い終わったのを見計らって、「じゃぁここは?」とおもむろに肘を指さし、相手に「膝」と言い間違いさせるゲーム。

突然、無性にそのゲームがやりたくなった。

ピザ、ピザ、ピザピザ!

ちなみに「ピザ」とはインターネット上でのスラング用語。由来は、

ピザでも食ってろ、デブ!

ロープウェイがもうすぐ山頂に向けて出発しようかというときに
「マジ、マジ怖い。お願いだからジャンプしないで!」
肉塊が手すりに必死に捕まりながら何か喚いていた。もとい、女ジャバ・ザ・ハットが宇宙語を放った。

お前は何でロープウェイに乗ってんだ。

ツッコミを入れたくなった。そんなことよりも、この肉塊のせいでこのロープウェイのロープが切れやしないかの方が心配だった。
腹の底では心底呆れ果ててしまったが、K松氏にも悟られぬように澄まし顔で乗っていた。

山頂駅でロープウェイを下りてから肉塊がどこかに消えたのを見計らって「さっきのロープウェイの中でさぁ……」最後まで話し終わらないうちに「ああ、なんか五月蠅いのが一匹いたよねー」

さすが付き合いが長いだけある。
しかも彼は毒舌だった。

寝姿山から一望できる下田湾は感慨深いものがあった。

寝姿山 fig.下田湾を一望する

建物や設備こそ幕末とは大きく異なっているものの、湾、山々、空……などは当時と何らか変わるところがないだろう。
ある日。この湾内に黒い煙を意気盛んに吐く蒸気船が突如現れた日。上から下まで大騒ぎになったことは想像に難くない。

この風景を眺めながらしばらくそんな思いに浸っていた。

愛染堂

寝姿山には愛染堂という神社がある。何の由来かは定かではないが、縁結びの神社のようだ。
神社の周辺には所狭しと絵馬が大量にくくりつけられていた。
「縁結び」だけあって絵馬の形がハートになっているのが特長だ。しかし見たところ絵馬を売っている場所はどこにも見当たらないのだが……。

他人の絵馬を見るのは、かなりの興味を惹かれる。
絵馬に願を掛けた人々の欲望を覗く願いを共有することができるからだ。
そんな人々の欲望を木っ端微塵に叩き割りたくなってくる願いをわずかでも叶えてあげられたらと思う。

ところが4、5枚絵馬を見るともう飽きてきた。
ここは縁結びの神社。当然のように恋愛や結婚に関する願いが書かれている。そしてこれがまた判を押したように同じ文句。どこかにテンプレートでもあるんじゃないかと思ってしまうほど同じ内容。

女性3人の連名で「素敵な彼氏ができますように」とかならまだ可愛い方。
たいていはカップル連名で奉納された絵馬。その内容と言えば、
「○○君と死ぬまで一緒にいられますように」
「これからもずっと一緒にいようね」
恋愛関連の事となると、これでもかというほどボキャブラリが貧しくなるものか。なにが「ずっと一緒にだ」つまらん。

……なんだか知らないが無性に腹が立ってきた。この絵馬叩き割って良いですか?

そんな大量のクソ絵馬の中から綺羅星のように輝いていた1枚を発見。年齢不詳、女性の方。

お金持っていて素晴らしい男性と巡り会えますように(注:実話です)

キタ---------------------!!
こういう面白いのを待っていた。金持ち募集というところが欲望丸出しで良い。実に良い。もっとも金持ち(※ただしイケメンに限る)の条件付きだろうけど。

丹念に絵馬をチェックしていると、後ろの方からヌラヌラと液を分泌させながら女ジャバ・ザ・ハットが近づいてきたので逃げるようにしてその場を離れた。

幕末から抜け出せない街

寝姿山のメインは実はこれだけ。
他には、軍服とウェディングドレスで記念撮影が出来るよくわからないカメラ博物館(行かなかった)、黒船監視所の再現(※2)と砲台(本物)、他には「五島慶太(※3)は伊豆とともに生きている」なんの前触れもなく出現する記念碑、生け垣で作られた謎の迷路……。

(※2)黒船監視所の再現……畳一畳ぐらいしかない小屋の中に等身大の幕末役人人形が設置してある。あんな狭いところに閉じ込められたら気が狂う。

(※3)五島慶太……実業家にして東急グループ初代総裁。石碑の説明はココ参照

見所はあるにはあるのだが正直、ごった煮の鍋のようでインパクトに欠けた。
1時間ほど散策して再びロープウェイで麓まで降りる。我々の後を歩いていたはずの宇宙怪獣は、そこに巣があるのか、斜面を転がって降りるのか不明だが、ロープウェイ乗り場には現れなかった。

寝姿山 fig.ロープウェイから見える伊豆の街

こうして寝姿山散策を終えた。
下田は初めて訪れたのだが、今でも幕末から抜け出せない観光地という印象だった。もっともペリーが来るまではただの田舎町……という歴史の浅ささは如何ともしがたいとは思う。もう少しなんとかならないだろうか(※4)。

(※4)なんとかならないだろうか……かと言って巨大テーマパークを造られるのも嫌だ。

それとも下田の魅力を見過ごしていたのだろうか。

ペリーアイス fig.ペリーアイス……なめとんのか!

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